ナイトダイバースペシャルティコース(ナイトSP)

Night Diver Specialty Course

ナイトダイバー スペシャルティコース

ナイトダイビングとは?

ナイトダイビングとは日が落ちてから真っ暗になってからのエントリーダイビングはもちろんですが、日が落ちる前にエントリーして日没後のエキジットでもナイトダイビングをしたことになります。

例えば初めてナイトダイビングする方で「ちょっと怖い、不安でしょうがない、しばらくダイビングをしていないので大丈夫かな?」と思われる方にこの日没前のまだ明るい時間帯からのダイビングをオススメしています。

始めは明るかったのが水中でだんだん暗くなり、そして真っ暗。という水中での明るさの変化も楽しみの一つ。

初めての方には日没前に入って、日没後に上がると安心
初めての方には日没前に入って、日没後に上がると安心

ナイトダイビングの講習ってなにやるの?

ナイト講習内容をさくっとまとめてみました。

・水中ライトの使い方

・水中ライトでコンタクト

・暗闇の中でのゲージの見方

・3分間、ライトを消す

・危険生物への対応

・エントリー、エキジット

・夜での水中コンパスの使い方、ナビゲーションを練習


水中ライトの使い方

水中ライトはメーカーにより、使い方が違ってきます。新しいのを購入したら状態の確認、説明書など見てもらい、ダイビングで使う前につかえるかどうかチェックしておきます。ペットボトルでも良いので加工して水など入れて点灯、水没チェックをしておきます。大丈夫そうならナイトダイビングに持って行きましょう。予備のライトも必ず持っていきます。

ダイビングが終わり、使い終わったら必ず真水かぬるま湯につけておいてください。またつけた状態でスイッチのオン・オフを何回かやって隙間に入り込んだ塩水を出来るだけ抜いてください。ちゃんと手入れをしないとすぐに壊れてしまいます。

使い終わったら水へ。水から出したら電池を抜いておきましょう
使い終わったら水へ。水から出したら電池を抜いておきましょう

水中ライトでコンタクトのやり方

○を描くように使う→OK。大丈夫

横に振る→なんかトラブル

直接相手の顔に照射しない→相手のフィンあたりを照らすと表情や全身が確認できます。

ずっとなにかを照らしてる→そこになんか生態がいる。

エントリーからエキジットまでつけっぱなし

ゲージの見方

ナイトダイビングでは残圧計やコンパスなどゲージ類は暗くて非常に見にくいです。確認するときに水中ライトをゲージに押し当ててください。ゲージ類には蓄光機能がありますのでライト押し当てることにより、やんわりボヤッと光り、見えやすくなります。

ナイトダイビング、ゲージ類は非常に見えにくい
ナイトダイビング、ゲージ類は非常に見えにくい
ライトを当てることにより光ります
ライトを当てることにより光ります

水中ライトを消してみよう

夜のダイビングで3分間、水中ライトの光を消してみましょう。するとあら不思議。自然と暗闇に目が慣れてきて周りの景色が薄暗いですが見えてきます。「夜光虫」いう緑色に光る蛍みたいな生態もみれますよ。

夜のダイビングで見られるブルーグリーンの光はとても幻想的
夜のダイビングで見られるブルーグリーンの光はとても幻想的

危険生物の対応

ナイトダイビングでは必ず危険生物がいます。もし危険生物がいたら、「近づかない」「触らない」「ちょっかいを出さない」が正解です。ナイトダイビングをはじめる前にどんな危険生物がいるのか、どう対応すればよいのか、刺されてしまった場合どのようにするのかをブリーフィングします。

オニダルマオコゼ猛毒。足元にいる場合がある
オニダルマオコゼ猛毒。足元にいる場合がある
小さくてかわいいですが毒を持ったタコです
小さくてかわいいですが毒を持ったタコです
ナイトではよく見るガンガゼ。トゲが細いので刺さりやすい
ナイトではよく見るガンガゼ。トゲが細いので刺さりやすい

ナイトダイビングでのエントリ方法、エキジット方法

ナイトダイビングはボートを使用する場合も有りますがビーチからのエントリーのほうがはるかに多いです。

エントリー、エキジットまでは水中ライトはつけっぱなしにしておきます。

カラビナなどつけることにより、BCにつけれるので両手が使えるようになる。

ポイントにもよりますがいきなりオニダルマオコゼなど超鬼毒を持った生物が膝ぐらいまでの浅場にも生息していたりするのでエントリーする前に足元チェックをしてください。

エキジットするときもこれからいまから足をつけて立つスペースの安全を確認して、フィンを脱いで上がりましょう。

ナイトダイビングは安全のために厚めのダイビングブーツを装備しましょう。

ナイトダイビングでのコンパスの使い方

ナイトダイビングでは水中コンパスは絶対に必須アイテムです。もし仮にバディ同士でダイビングしていてエントリーポイントなどの方向を忘れてしまった場合、絶対にコンパスは必要になります。絶対に覚えましょう。頭で考えずに簡単に使える方法をナイトSPや水中ナビゲーションSPで伝授します。

ナイトダイビングではコンパスは必須アイテム
ナイトダイビングではコンパスは必須アイテム

ナイトダイビングあるあるトラブル!

あるあるその①水中ライトが点灯しなくなった(汗)

あってはいけないことですがナイトダイビングでよくあること。最近、売られている充電池式の水中ライトは値段のコスパもよく、夜間の水中では明るくて、見やすいですが充電池の種類によって耐久性、持続性がかなり変わってきます。実際にいろんな種類を何個か購入して使ってきましたが充電池が重ければ重いほど持続性があると思います。

充電式ではない単三電池や単四電池の乾電池式の場合は多少、暗いですが耐久性、信頼度が高いです。

このように水中ライトが仮に点灯しなくなることを想定して予備のライトを1個、自分の位置を相手に知らせるケミカルライトは持っていきましょう。ちなみに、私はいつもナイトをするときはメイン1個、予備2個は持っていきます(^_^.)

あるあるその②水中ライトが水没した

ショックですよね。これもよくあります。メーカーのOリングの作り方と手入れの問題です。水没のNo.1の原因はOリングの手入れです。Oリングにはシリコンをつけますがこのシリコンがネバネバしているのでいろんなチリやホコリなどがくっつきます。毎回、使用する前に目視で確認しましょう。

あと水中ライトによっては新品の状態でもOリングが細くてあぶなっかしいのがあります。このタイプでいきなりダイビングしてしまうと一発に水没になりかねません。なんてことも経験してきました私。見るからにOリングが弱々しいを購入してしまったら使用する前にホームセンターとかでメイドインジャパンのOリングと交換しましょう。詳しくはこちらをごらんください。

水中ライトが水没した場合はすぐにバラし、パーツクリーナーで綺麗にすればもしかしたら使える可能性があります。水没状態にもよりますがLED部分まで水没をしていたら完全にアウトですが電池内部であればパーツクリーナーをしばらくつけておけば復活するかもです。

あるあるその③険生物に触れてしまった。刺されてしまった。

こちらも意外とあります。ナイトダイビングでは昼間のダイビングとは違い、見える範囲が限られてきます。しかも夜の方が毒針を持った生態がたくさん表舞台に現れます。いつの間にかに足元にトゲがある生物などいる場合があります。よくマクロ生物なんか撮影する時にいたりとか。

ですので刺されないためにも予防柵として

厚めのウェットスーツ、ブーツ、グローブなどは必ず装備しましょう。

もし何かの原因で刺されてしまったら担当するスタッフに合図を送り、すぐにエキジットして救急対応しながら病院へいきましょう。

あるあるその④バディとはぐれた

ファンダイブの場合は担当するガイドさんが常にゲストの確認はしますが友達同士のセルフダイビングでは結構、はぐれたりします。はぐれる原因のNo.1はマクロ生態に集中して周りが見えなくなること。一人が移動して、一人がマクロ撮影に集中してると確実にはぐれます。ダイビングする前に逸れないようにしましょうなど事前に確認しておけば問題はないとおもいますが

それでも逸れてしまった場合などは1分か2分その場で待機してバディのライトが見えたら合流して、しばらくたっても見つからない場合はコンパスなど使い、エントリーポイントにもどりましょう。ナイトダイビングでは昼間のダイビングとは違いそのポイントに慣れている場合でも迷います。コンパスは必須アイテムです。もし、コンパスを持っていなかったら、安全停止をして、浮上、周りの景色をみて安全確認してから水面移動でもどりましょう。その際でも水中ライトはつけっぱなしにしといてください。ライトを付けることにより、バディに自分の位置を知らせることができます。水面移動で潮の流れが速くてビーチまでどうしても戻れないときはホイッスルなど使い自分の位置を誰かに知らせてください。

あるあるその⑤物を落としてしまった。ロストした

ナイトダイビングでは周りの景色が暗いのでなにか物を落としてしまった場合などはほぼ、見つかりません。ですのでナイトダイビングで使う物だけ持って行って、使わない余計な物などは置いていきましょう。

使う物も落とさないように事前にカラビナなどつけてもらい、BCに簡単に脱着できるようにしておくと便利です。


【参加条件】

PADIオープン・ウォーター・ダイバー以上またはPADIジュニア・オープン・ウォーター・ダイバー以上で、12歳以上

 

【講習内容】

レクチャー&海洋実習3ダイブ

  

【認定ダイブ本数】 

3ダイブ

 

【料金】

●ナイトダイビング料金(3DIVE/22000円)

●申請代として+6500円

 

 

【開催条件】

ビーチ

 

【オプション料金】

●水中ライトレンタル 1日/+2000円

●エンリッチドエア・ナイトロックスのレンタル 1本/+2000円

●水中カメラレンタルされる場合は1DIVE/+2000円

 

【オススメ】

ナイトダイビング講習で(1日の3本ダイブされる場合)翌日、早朝に飛行機に乗られる方はラストの3本目はエンリッチエアーをおすすめします。減圧症対策です。