Peak Performance Buoyancy Specialty Course
ピークパフォーマンスボイヤンシー スペシャルティコース(PPB)※講習代無料
宇宙空間を漂うように、水中で漂うのもダイビングの楽しみ。
でも中性浮力がしっかり身についてないとダイビングは楽しめません。
そんな苦手な中性浮力。身につけるにはどうすればいいんだろう?
中性浮力とはなに?
無重力感を身につけるための必要なスキル。
初心者やブランクダイバーにありがちな苦手スキルの中にTOPよくわからないスキルともいえるのがこの中性浮力。
水中で浮きもしない、沈みもしない、中層でバランスよく浮いている状態のことです。
でも、急に体が浮いてしまったり、気がついたら思わぬ深みに陥ったり。中性浮力には苦労しているダイバーがたくさんいらっしゃると思います。
でも、克服すれば、めっちゃストレスなく、安全で楽しいダイビングライフがあなたを待っていますよ(^O^)
中性浮力は絶対に身につけましょう!
エア持ちや疲れが全然違う
初心者ダイバーにありがちなエア切れ。エア切れの原因は、緊張やストレス以外に"中性浮力ができない"ことが挙げられる。
中性浮力ができない→浮こうとして足をずっとバタバタさせる→自然と疲れて息が上がる→エアの無駄な消費、
中性浮力を身につければ、ダイビングで良いことばかりなんでぜひ身につけましょう。
サンゴを折らない
沖縄にはサンゴポイントがたくさんあります。でも、サンゴは非常に弱いんです。ダイバーがちょっと触れてしまったり、フィンの先でぶつけてしまうものならすぐ折れてしまいます。中性浮力が身についてないと、サンゴの真上にグジャ!そんなことが絶対にないよう、中性浮力は大切なのです。
砂を巻き上げない
砂地を這うように進むと、写真のようにモクモクしてしまい、煙幕ダイバーデビューに。後ろの人は何も見えない状態に……これ、意外と本人は気が付いていないもの。生き物を吹き飛ばすし、サンゴも破壊するし、視界が悪くなって写真も撮れないしといいことなし。これは絶対やっちゃダメ。
中性浮力も大切だけど、フィンの先に意識を持ちダイビングしましょう。
ドロップオフで楽
沖縄のダイビングポイントには壮大なドロップオフポイントがたくさんあります。エントリーしていきなり底が見えないということも。壁沿いに泳いで海底が見えるとしても、そこは水深何十mと深いこともある。そんなときに中性浮力がとれていると「エア持ちや疲れ具合が全然違う!」で言ったように疲れないし、何より安全にダイビングができる。
ロープフリーの安全停止ができる
ダイビング中に中性浮力が必要になるのはもちろんですが、エキジット前に必ず行なうのが安全停止。5mで3分間一時停止しなければならない。とくにドリフトダイビングでは中性浮力が必ず必要になります。
ガイドがシグナルフロートをあげている間、ゲストはロープなしの安全停止をしなければなりません。
身につける為の3つのポイント
中性浮力がとれなければ、ダイビングは楽しくない!といっても言いぐらい、大切なスキル。じゃあ、どうすれば良いの?
①自分に合った正しいウエイト量の把握
②BCジャケットの操作をしっかり覚える
③呼吸方法を覚える
この3点を理解すれば、自然と中性浮力は身につきます。
さあ、実際に中性浮力を練習してみよう!
① まずは自分に合ったウエイト量をチェックしましょう。
講習時は体を安定させるためにウエイトを重くつけがち。ついついその感覚に慣れてしまって、必要以上に重いウエイトをつけている人が多い。ウェイトをたくさんつけ過ぎると中性浮力は取りづらいのです。余計なエアも使うことになります。
ウエイト量が適正かどうかを調べるには、BCの空気を抜いた状態で水面に浮き、自然な呼吸でちょうど目の高さに水面があり、呼吸を繰り返し、浮き沈みした状態が適度なウェイト量です。
② 潜降するには
次に水底に潜降していくんですがBCの空気をまずは全部抜きます。そしたらゆっくり自然と沈んでくるんですが中にはなかなか沈まない経験をした方もいるんでは?
適性ウェイトで沈まない理由は肺の中の空気が浮き輪の代わりになってるから。
潜降するときはBCの空気も抜きますが肺の空気も「うー!」とか「あー!」とかしてゆっくり出してください。そうするとゆーくり沈んできます。頭まで水の中に入ったら水底に斜め下に進む感じでゆっくり呼吸しながら潜降していきましょう。
③ 大きな呼吸でゆっくり吸って吐く
潜降して着底したらまずは呼吸に意識を集中。ゆっくり、大きな呼吸してみましょう。肺に空気を溜めるように空気を吸ってみて浮いてきたら今度はゆっくり空気を吐きます。水中では浮き沈みに3秒から5秒ぐらい時間差があるので空気を吸ったからといってすぐに浮きません。
とくに女性の方は男性より肺が小さいので変化が分からない方もいます。ゆっくり大きく深呼吸するようなイメージで呼吸してみてください。
④ BCに空気を入れて調整する。
③のように呼吸してみて全然浮いてこないようならBCに空気を入れます。シュ!シュ!と2回くらいショートに押す。このとき、一気に長くプシューっと押して入れてしまうと急浮上になるので注意が必要です。
何回かに分けてしゅ!しゅ!と短く入れるのがポイント。BCに空気を入れたら③でやったように自分の肺の空気で中性浮力を再度、チャレンジしましょう。失敗しても構いません。むしろ失敗して学びましょう。
⑤ 途中で水深の変化を感じられるように!
そのままいろいろなルートを進んでいけば、もちろん水深も変わってきます。
そうすると肺の呼吸だけではコントロールが足りなくなってくるので、BCの操作が必要。
大事なのは、この"水深が変わる"感覚がわかるようにすること。一番わかりやすいのは耳。深場に行けば耳がキーンとだんだん痛くなり、浅場になるとそれがなくなって浮いたような感覚になる。この耳の合図が水深変化の合図だと思ってください。
⑥ 深場に移動→BCに軽く空気を入れる
水深が深くなるにつれ気体が圧縮して浮力はなくなる。だから、浮力を確保するためにはBCに空気を入れることが必要になってきます。
④でやったように 少しずつ、BCに空気を入れて調整して、自分の肺だけの呼吸コントロールできるぐらいまで入れましょう。
⑦ 浅場に移動→BCから空気を抜く
浅い場所に移動すると、それまでに入れた空気が膨張するので急浮上してしまいます。深場から浅場に移動する前に少しずつ空気を抜くことがポイント。浮上速度が早いな?って思ったら空気を抜きましょう。
ワンポイントアドバイス
多少の浮き沈みでBCで調整をしないようにしましょう。
初心者によくありがちな失敗は、中性浮力=ピタッと水中で止まると思っていること。確かに慣れてくればそうなのだが、水中なので、息を吸う/吐くの行為で多少浮き沈みはする。これを「ヤバイ、体が浮いたからすぐBCの空気を抜かなきゃ!」と焦ってしまうと、せっかく中性浮力が取れているのに思いっきり空気を抜いて、また体が沈んでしまい、今度は慌てて空気を入れすぎて急浮上してしまい……という悪循環に陥ってしまう。落ち浮いて、浮き沈みに慣れよう。
ツーポイントアドバイス
知ってた? いろんな排気方法
BCDの器材によっては、インフレーターを引っ張れば左肩のバルブからエアが抜けるタイプも。自分の正面に向けて引っ張るだけなので、中層で気軽に使える。
急浮上しそうなときは、右肩に排気バルブがついているタイプなら、紐を引っ張るだけで一気にエアが抜ける。
BCの器材によってはこれらの機能がない種類もありますのでレンタルで器材を借りる場合は事前のチェックが必要です。
1番はマイ器材を持つことです。安くて、使いやすいBCはこちら。
繰り返して練習。慣れてきたらいろんなポイントでダイビング。
上記の一連のやり方、操作を繰り返せば、中性浮力の感覚がだんだんわかってくるとおもいます。コツさえ掴んじゃえば早い人だと1回のダイビングですぐわかります。
中性浮力のコツを掴んだらいろんなポイントで潜ってみましょう。あ!これが中性浮力ね!めっちゃ身体楽じゃん!て思えるようになります。中性浮力はやればやっただけ身につきます。不安がらずに、頑張りましょう。
これからアドバンスオープンウォーターダイバーライセンスの講習を受ける方へ
OWDの次のステップがAOWです。AOWは5個のコースを受講して認定になります。
5個のコースのうち、ディープとコンパスは必須科目で残りの3個は興味あるコースから選択になります。中性浮力も選択に入っているんですがぜひ、コースに入れましょう。
中性浮力を身につけることによりメリットだらけなんでオススメです(^O^)
【参加条件】
PADIオープン・ウォーター・ダイバー 以上 またはPADIジュニア・オープン・ウォーター・ダイバー以上
【講習内容】
レクチャー&海洋実習2ダイブ
【コースを終了すると】
浮力コントロールにみがきをかけることによって、無駄な動きがなくなり、エアの消費も少なくなります。
【認定ダイブ本数】
2ダイブ
【料金】
●希望のファンダイビング料金
●中性浮力SPのカード申請代として+6500円
【開催条件】
ボートorビーチ