Under Water Navigator Specialty Course
水中ナビゲーター スペシャルティコース
ダイビングスキルの中でも難しい人には難しい水中コンパスの使い方。かなりややこしいと思ってる方いらっしゃるのではないでしょうか?
水中コンパスって必要?
必要か必要じゃないかと言われたら是絶対覚えておいた方が良いです。OWDでの往復ナビゲーションの講習、AOWでも水中ナビゲーションは必須科目に入っています。しっかり覚えることによって
・コンパスを覚えることによって安全にエキジット
・コンパスを覚えることにより、今自分がどのあたりにいるかを把握することができる
・コンパスの使い方を身につければセルフダイビングで安全にバディと潜ることができる
ファンダイビングでゲストさん目線で考えるといつもダイビングする時はそのポイントに慣れたガイドさんが案内してくれるのでそれほどコンパスを見る機会は少ないと思います。ほぼ、約7割ほど使い方を忘れたダイバーさんがいます。
もし、仮にガイドダイバーにトラブルがありダイビング中に案内できなくなったら......と言う場面もあるかもしれません。
事前にコンパスの使い方を覚えておけばトラブルになったガイドも助けられるし、周りにいる方もパニックにならずにエキジットできます。コンパスを覚えることはダイビングではかなり重要なのです。
それでは簡単に覚えられるコンパスの使い方をやっていきましょう(^O^)
まずは基本中の基本。コンパスの持ち方から
・コンパスはできるだけフラット(水平)に持ってください。水平じゃないとコンパスの軸がわけのわからない方を指します笑
・ラバーライン(赤い線)は自分に対してできるだけ垂直に合わせてください。斜めになってしまうと行きたい方向がズレます
・行きたい方向にラバーラインを合わせたら出発。
さて、ここで注意点があります。出発する際のあるある注意事項!
あるあるその①バディチェック!
出発したの良いけどコンパスに気を取られて気づいたときにはアレ?バディがいない、なんてことがよくあります。方向も大切ですがバディチェックもこまめにしましょう。
あるあるその②出発するときに!
よく初心者ダイバーがコンパスナビの講習中にやってしまいがちなのは出発するときに砂を巻き上げてしまう「煙幕ダイバー」です。この大技を使ってしまうと周りで写真撮影などしている方に迷惑をかけたり、足元のサンゴを折ってしまったり、迷惑ダイバーになってしまいます。出発する時は少し浮いた状態から出発しましょう。中性浮力が苦手な方は「中性浮力SP」の受講をオススメします。
あるあるその③キックの数え方
ダイビングでのキック数の数え方は片足が上下往復でワンキックです。陸での一歩、二歩とは違います。たま~に歩数感覚で出発して、スタート地点から「え?ちか?」ナビゲーションしてる意味ないやん笑。となる場面もあります。「片足」往復で1キック。
以上の点を注意しながら実際に水中ナビゲーションを学んでいきましょう。
往復ナビゲーション
まずは基本的な使い方を覚える為に往復ナビゲーションを覚えましょう。
往復ナビゲーションとはその名前の通り往復するだけ。例えば家から出発して目の前にあるコンビニに行って用事を済まして家に帰るみたいな。
コンビニ方向が0度だとします
ラバーライン(赤い線)を0度に合わせて出発(10キック)
家に帰るのでラバーラインを180度に合わせて帰る
これで家に帰ってくることができます。
また、行きたい方向が90度にある場合は270度に合わせて帰ってくるだけです。
じゃあ、行きたい方向が330度とか中途半端な方向ならどうするの?
行きたい方向が覚えにくい数字の場合は帰ってくる時に+180出せば良いのですがこれが非常に厄介。
例えば330度の方向に見たいものがあります。行きます。帰るには330度+180度。
一周は360度なんで....え?
みたいな感じに自分はなってしまいます。
すぐ計算できる頭の良い方はパッと数字が出てくるとは思いますが頭の悪い僕ちんにはパッてでてきません(汗)
途中、泳いでる間に330度の数値も忘れてしまいます笑
これを覚えなくても簡単に往復できるコンパスの使い方があります。
①まずは行きたい方向にラバーラインを合わせる
②ベゼルのインデックスマーク(猫の耳)を0度にカチカチと合わせる
③0度に合わせたら出発。10キックで進んでみよう!
↓
④10キックで進んだらターンしてインデックスマーク(猫の耳)を180度方向にあわせる
⑤方向を合わせたら出発。同じように10キックで進もう!
↓
⑥見事、スタート地点にカムバック。おめでとう!
ね?簡単でしょ?
私はこのような使い方をしています。
とくに初めてダイビングするポイントやナイトダイビングなどする場合は周りの景色わからない、見えないので方向感覚を忘れてしまい、また、数値なんかダイビングしている最中に忘れてしまいます。覚えないことでダイビングに集中できるのもメリット。
このやり方を理解した上で四角形ナビゲーションもやっていきましょう。
四角形ナビゲーションとはその名前の通り四角形をなぞって帰ってきます。
例えば
0度方向へスタート(10キック)
↓
90度方向に合わせて進む(10キック)
↓
180度方向に合わせで進む(10キック)
↓
270度方向に合わせて進む(10キック)
↓
スタート地点に戻ります。
これも行きたい方向が0度、90度、180度、270度だと非常にわかりやすいのですが、中途半端は数字の場合はどうしますか?
例えば
240度方向に進むとします。
↓
240度+90度で330度?あってるかな?
↓
330度+90度で?ん?60度か?
↓
60度+90度で?150度かな?
この考えている時間に空気も消耗するし、また、潮に流される場合もあります。潮に流されてしまうと流れた分、方向がかなりズレてきます。ズレるとスタート地点に帰って来れなくなるのです。透明度がよければ、まだなんとかスタート地点は見えますが透明度が悪い場合は「あれ?ここどこ?」となりかなり焦ります。
これも往復ナビゲーションで簡単にやったみたいにトライしてみましょう(^O^)
まずは右まわり四角形から
①行きたい方向にラバーラインを合わせる
②0度にベゼルの猫の耳をカチカチ合わせる
③行きたい方向に出発(10キック)
④10キックしたら90度に猫の耳を合わせる
⑤10キックしたら180度に猫の耳をあわせる
⑥10キックしたら270度に猫の耳を合わせる
⑦10キックしたらスタート地点に戻る
左回りの場合
①行きたい方向にラバーラインを合わせる
②0度にベゼルの猫耳をカチカチ合わせる
③行きたい方向に出発(10キック)
④10キックしたら270度に猫耳を合わせる
⑤10キックしたら180度に猫耳をあわせる
⑥10キックしたら90度に猫耳を合わせる
⑦10キックしたらスタート地点に戻る
これが憶えない、計算しない、すぐに判断できる安全な方法。
また、このやり方で四角形ナビゲーションを覚えるとビーチドリフトダイビングができるようになります。
ビーチドリフトダイビングとは私が勝手に命名したビーチからエントリーのダイビングスタイルです。
簡単に言えばビーチに対してコの字でダイビングしてエキジットする方法です。スタート地点には帰って来ませんが帰って来ない分いろんな景色が見れたり、潮の流れがある場合は流れに身をまかせながら、まるでドリフトしてるみたいにダイビングを楽に行い、流れた先にエキジットポイントがあります。
事前にダイビングポイントの把握をしておかないと安全にエキジットできない場合がありますので初めてダイビングするポイントなんかは慣れてる人に教わってからダイビングしましょう。
あと余談なんですがコンパスによっては....
・しばらく使っていると磁針が狂ってしまう
・なかなか方向が定まらない。安定しない
・すでに不良品
などのここで言えないメーカーがたくさんあります。
いろんなメーカーのコンパスを使用してきましたが自分はこちらのメーカーさんのコンパスがオススメです。
大きくて見やすい。
現在、6年くらい使っているけど壊れない。
使いやすい。
コンパス選びにお悩みの方はぜひ使ってみてください。ハズレなしです(^O^)
【参加条件】
PADIオープン・ウォーター・ダイバー以上またはPADIジュニア・オープン・ウォーター・ダイバー以上
【講習内容】
レクチャー&海洋実習3ダイブ
※アドバンスをお持ちの方は2ダイブ
【認定ダイブ本数】
3ダイブ
※アドバンスをお持ちの方は2ダイブ
【料金】
●希望のファンダイビング料金
●申請代として+6500円
【開催条件】
ボートorビーチ