Drift Diver Specialty Course
ドリフトSP
粟国のギンガメトルネード、トライアングルのバラクーダ、ロウニンアジの群れ、辺戸岬のダイナミックな地形ポイントなど大物ねらい、ダイナミックなダイビングには欠かせない「ドリフトダイビング」
沖縄本島周辺にはボートでいけるダイビングポイントがたくさんあります。そこで受講しておくと安全なのが「ドリフトSP」です。
ドリフトダイビングはエキジットするときにボートが迎えに来てくれるので非常に楽なダイビングスタイルになります。
ドリフトダイビングって?
ドリフトダイビングとは名前と通り、ドリフトしながらダイビングする事、つまり潮の流れに身を任せながらダイビングするスタイル。
某アニメの「イニシャルD」の主人公が平然と運転しながらケツ(車)を横滑りしながらドリフト(流す)みたいな。ちょっと例えがマニアックすぎるかな...笑
こんな方にオススメ
・大物狙い
・ダイナミックな地形を楽しみたい
・通常とは違うダイビングスタイルをやりたい
★大物が見たい
マグロ、バラクーダ、ロウニンアジ、ギンガメトルネード、ナポレオン 、マンタ、シャーク系などは流れが早いポイントにいる確率が高いです。
ドリフトダイビングの基本は海流のトップからエントリーして流れに身を任せながらそのポイントで大物を見て、海流のエンドでエキジットする事ができます。無理して泳がず、軽くフィンを微調整するだけでも良いときがあります。
★ダイナミックな地形を楽しみたい
ドリフトダイビングは流れに身を任せながらダイビングします。辺戸岬のような地形ポイントではオススメです。流れが強いときはフィンキック無しでも海中風景を楽しむ事ができます。また、いつのまにかナポレオンなど大物生態が通り過ぎたりします。
★いままでとは違う、ワンランク上のダイビングがしたい
ドリフトダイビングは上級者向けのダイビングの登竜門と言っていいほどワンランク上のダイビングスタイルです。ドリフトSPをしっかり学び、たくさん経験することにより、ワンランク上のダイビングをより、安全に楽しむ事ができます。
ドリフトダイビングのやり方
アンカーをつけたボートからのエントリーとは違い、ドリフトダイビングではゆっくり走行中のボート上からエントリーします。
エントリーの仕方は
・ジャイアントストライドエントリー
・ヘッドファーストエントリー
2パターンがあります。エントリーした後はすぐに潜降して、バディチェックをします。
流れに身を任せながら大物をみたり、地形をみたり、のんびりダイビングする時もありますが大物生物がいたら流れとは逆に鬼ダッシュする場合もあります。
エキジットする前に水深5mで3分間、安全停止をするんですがここで必要になってくるのがシグナルフロート。
シグナルフロートとは?
シグナルフロートとは主にドリフトダイビングでは必ず使用します。水面にフロートを上げることにより、ボートに素早く位置の確認をしらせる事ができます。
ドリフトダイビングではもちろん必須アイテムですが、近くで漁をしている漁船にも「今、ここに人がいますよ」と知らせる事により、走行中の漁船のプロペラに巻き込み防止にもなります。回転しているプロペラは怖いですからね。また、遭難した場合でもすぐに誰かに位置を知らせることができます。
ドリフトダイビングだけではなく、ダイビングするときは安全対策で必ず1個は装備するようにしましょう。
どうやって使うの?
シグナルフロートを膨らませるときは安全停止する前に膨らませます。水深約5~30mから空気を入れます。
入る方法はオクトパス(予備の空気源)を使います。フロートにある程度、空気を入れて膨らませると浮力がつき、水面に向かってロケットみたいに飛んでいきます。
水面に出るころには空気は膨張→フロートは風船が膨らんだようにパンパンになります。
★シグナルフロートの詳しい説明は「こちらのページ」にてご覧ください。
水面に出てからどうするの?
①シグナルフロートを水面に上げて、安全停止をしてるうちにボートが迎えに来ると思います。
②安全停止が終わったら、浮上してまずはBCジャケットに空気を入れて膨らませませて浮力確保をすぐにしましょう。
③水面でバディと逸れないようにファーストステージ(レギュレーター)を掴みます。結構流れがある場合はすぐにつかまないとバディさんが離れていく場合があります。
④すぐに話したい気持ちはわかりますが海水を飲んでしまう場合もありますのでレギュレーターやシュノーケルなどは口に加えてボートが迎えにきてくれるまで待機します。
⑤ボートが迎えにきます。ここで注意してほしいのが迎えに来たからといって泳いでボートに行かないこと、無駄に体力を消耗するし、なによりボートの動いているので回転しているプロペラに巻き込まれて大怪我をする場合がありますので絶対に気をつけてください。
⑥ボートが迎えにきて船長が「OK」のサインを出します。サインを確認したら階段をつかみ、エキジットしましょう。
階段をあがる際はまだレギュレーターを加えた状態にしましょう。思わぬ揺れで海水を飲んでしまったり、船のエキゾーストパイプもありますのでエンジンの煙を吸ってしまって気持ち悪くなったりします。
⑦エキジットしたらシグナルフロートのエアを抜き、片付けします。
よくあるトラブル
ドリフトダイビングにはよくあるトラブルがあります。事前に把握しておけばトラブル、ストレスなく安全にダイビングを楽しむ事ができます。
①エントリーの時、マスクが衝撃でズレる
初心者ダイバーが初めてボートエントリーするときは
水面の衝撃により、マスクがずれて水が入り、いきなりパニックになる方がいらっしゃいますのでしっかり手で押さえてエントリーしましょう。
②エントリーしてすぐに潜降できない。
これもよく初心者ダイバーに見られます。すぐに潜降できないと海流に流されてバディとはぐれたり、ダイビングポイントがズレて
流れに逆らって泳ぐハメにもなります。すぐに潜降できる練習をしておきましょう。
事前に「ボートSP」でエントリーのやり方を学んでおくとか良いかも。
※ウェイトを重くつけることによりすぐに潜降はできますが水中でかなり重くなりますのでオーバーウェイトはしないように。非常に重くなり余計に疲れて事故の原因になります。不安な方は「中性浮力SP」をしっかり身につけましょう。
③中性浮力が維持できない
これは非常に危険です。コントロールできないと浮力ばかりに気を取られて迷子になったり、急な潜降になったり、急浮上にもなったり、浮力コントロールできない方は「中性浮力SP」の講習を必ず受けてマスターしてください。
④ときには流れに逆らって泳ぐ場合も
その場合はできるだけ水の抵抗を受けないように体を小さくして、水平にして泳いでください。呼吸もゆっくり深く、疲れない程度に泳ぎます。
⑤足がつる
足がつってしまった場合は速やかに筋を伸ばして対応してください。事前にできるかどうか確認しておくことも大切です。
⑥フロートを上げる時、失敗する
フロートを上げるとき、オクトパス(予備の空気源)のパージボタンを押し、わざと空気をだしてフロートに入れるんですが必ず泡の量を見ながらちょっと離した状態で入れてください。泡の量を見なかったり、フロートの中に入れた状態で空気を入れてしまうとフロートの紐の部分にオクトパスが絡んでしまい、浮力のついたフロートと一緒に自分自身も浮上してしまうからです。必ず、少し離した状態から空気を入れましょう。
⑦階段をあがるとき、なかなかフィンが脱げない
エキジットするときに階段を掴りながらフィンを脱いであがるんですが担当のガイドさんがいる場合は脱がしてもらうショップもありますがなにもしないショップもありますので出来るだけ脱ぎやすいフィンを装備していきましょう。
もたもたしていると後ろに人がいる場合は詰まってしまったり、波酔して気持ち悪くなったり、船に頭をぶつけたり怪我もする場合があります。
またファンを履いたまま、階段を上がる方法もあります。
⑧階段を上がったらすぐに器材をおろすのはダメ!
階段をあがり、すぐに重い器材を下ろしたい気持ちはわかりますが、後ろに人がいる場合は階段付近で詰まってしまいますので、できるだけ奥の空いてるスペースに移動しで器材を下ろしましょう。
細かい軽器材とかは後から回収しましょう。
【参加条件】
PADIオープン・ウォーター・ダイバー 以上 またはPADIジュニア・オープン・ウォーター・ダイバー以上で、12歳以上
【講習内容】
レクチャー&海洋実習2ダイブ
【認定ダイブ本数】
2ダイブ
【料金】
●希望のボートファンダイビング料金
●申請代として+6500円
【開催条件】
ボート